10月の別名は神無月(かんなづき)、または、かみな月といいます。
全国から八百万(やおよろず)の神々が、島根の出雲大社に集まり、男女の縁を結ぶ相談や酒造り、農作の収穫や漁労など、 むこう1年間のさまざまな神議(かむはか)りのため参集します。
このため、各地の神社の神が居なくなるので神無月と言われています。
では、神がいなくなると、誰がその地域を守るのか心配になりますがご安心ください。
留守を護る神もおられようで、代表的な神として恵比寿神や金毘羅神などが留守神とされています。
この月、元来は神を祭る月なので、全国各地でお祭りが行われと言うことです。
特に、伊勢の神宮で行なわれる神嘗祭(かんなめさい)は有名です。
その年に収穫された新穀を天照大御神に奉るこの祭りは、古来、践祚大嘗祭(せんそだいじょうさい)に次ぐ重議とされました。
装束や祭器具を一新する神嘗祭は、神宮における年中行事最大の収穫の祭りで、農耕民族の象徴として国民にとっても、 もっとも重要な意義のある祭りでした。
古代より旧暦の9月17日に行なわれてきており、明治5年の改暦後に新暦でも同じ日に執行しましたが、これには新穀が間に合わず、 明治12年からは1ヵ月遅れの10月17日になったようです。
皆様の地域でも、お祭りが行われると思いますので、お出かけしてはいかがですか。